東京のスリーピースバンドVegの初のフルアルバムをカセット化。 ブラックミュージックにルーツを持つグルーヴィーな演奏に、素朴な日本語ボーカルが乗り、さらにサイケやオルタナ的な要素もミックスされた独自のサウンドが特徴。メロディはポップでキャッチーながら、個性的なフレーズやユーモラスな音も織り込んだ、印象に残る楽曲が揃う。 本作のタイトル「Adrift in Time」には、過去や未来を当てもなく漂うような“音の旅”というテーマが込められている。懐かしい記憶にふと引き戻される瞬間があれば、荒唐無稽な未来を想像する瞬間もある。憧れの古き良き音楽に思いを馳せながら、常に新しい音を探し求める――そんな旅路を、全17曲にわたって描いた一枚である。