I’ll be AWOL. これは、「日々の生活に広く深く浸食しているSNSをしばらく辞める」といった意味で使われるフレーズだ。本来は「無断欠勤」といった意味の「AWOL(エイウォル)」は、ヴェトナム戦争で脱走兵に対して使われた言葉でもある。SNSではスコールのように情報が降り続け、毎日のように舌戦が繰り広げられている現在、何か通じるものがあるのかもしれない。 ドロップアウト思想がある意味肯定的に使われてきたように、世の中に流されることなく社会との距離感を自分で取り戻すことは、現代社会において重要なことなのではないだろうか。このZINEではそういった働き方をする注目すべき人々に話を聞き、それを紙に書き記す。1号目「issue“隣”」では、隣同士や近いところにいながらも、今までじっくりと話したことがなかった者同士に対談してもらった。