有元キイチ
ODD Foot Worksのメインコンポーザーにして、佐藤千亜妃や三浦透子など数多くのアーティストのプロデュースを手がける音楽家・有元キイチ。彼が長年温め続けてきたソロワークの集大成とも言える1stフルアルバム『Human Trust Band』が遂に完成した。「人間のパルス」をテーマに掲げた本作は、彼がこれまで培ってきたデジタルのプログラミング技術をあえて離れ、親しい音楽仲間たちとのセッションを通して「生の演奏を再構築する」という手法で制作されている。その結果、アルバム全編を通して、人と人とが交わることでしか生まれない、温かく有機的なグルーヴが息づいている。M1「物忘」は、そんなアルバムの空気感を象徴する一曲だ。冒頭はフォーキーなアコースティックギターの弾き語りから静かに幕を開けるが、徐々に重なるコーラスワークの美しいサウンドスケープと、リズミカルに脈打つ生楽器たちが心地よいグルーヴを生み出していく。どこか懐かしく、言葉では言い表せない哀愁が胸を打つ一曲。アルバムのリードを飾るM2「僕のミューズ」では、麗しい鍵盤の音色と、楽曲の土台をどっしりと支えるベースラインが大人びたムードを演出。そこに有元の少しハスキーで渋みを帯びた歌声が乗ることで、洗練されていながらも生々しい情感が溢れ出している。アルバムを通して多彩なサウンドアプローチを見せながらも、一貫して耳を惹きつけるのは、愛と感情が込められた「歌」そのものの素晴らしさ。確かな人間味と、妙な安心感を与えてくれる『Human Trust Band』。有元キイチという才能が、シンガーソングライターとして新たな地平を切り拓いた傑作と言えるだろう。
(発売・販売元紹介文より)
A01 Shigoto A02 僕のミューズ A03 物忘 A04 You Are Lover A05 区間AB B01 Heyma B02 Nile/Time B03 嫉妬 B04 アールグレイの空 B05 叫ぼう B06 660日